目覚めた俺は・・・
隣でぐっすりと眠るにそっと手を伸ばした
規則的な寝息が繰り返されて・・・
閉じた瞼の向こう側で・・・の見ている夢を思う・・・
「珪くん!あのね!」
目を輝かせて俺を呼ぶ
が欲しいもの、が楽しいと思うこと
たくさんの大好きを、一つ一つ俺に伝えてくれる
「珪くんのえっちー!」
頬を染めてはにかむおまえ
くだらない冗談を言う俺を・・・許してくれる、受け入れてくれる・・・それが、
一緒に過ごせる時間は、そう多くない
それでも、俺たちの間に流れている時は
いまこうして重なって・・・・ゆっくりと流れている
誕生日に「おめでとう」って、誰でも言うだろ
でも俺は、何がおめでたいのか、全く分からなかった
生きていることは、特に面白いことでもなくて
孤独は苦痛を通り越して日常だった
だから・・・誰も要らなくて、誰にも俺を見て欲しくない、そう思ってた
でも、が俺に言ったんだ
「珪くん、お誕生日おめでとう!」
祝福の気持ちを伝える言葉は・・・優しく俺にしみてきて
「おめでとう」がこれほど嬉しいってことを
俺は、に教えてもらった・・・・
だから・・・
の誕生日には、俺からも「おめでとう」って言う
でも、もっと伝えたい言葉は「ありがとう」
たくさんの偽りの仮面の内側にある本物の「俺」を見つけてくれて・・・ありがとう
不器用だから、上手に愛することが出来ない俺を愛してくれて・・・ありがとう
が持っている大切なものの中に・・・俺を加えてくれて、ありがとう
そして
俺が生まれてきたことを・・・嬉しいと言ってくれて、ありがとう
・・・
誕生日おめでとう
そして、生まれてきてくれて、本当にありがとう
俺の指先が頬に触れると・・・
の口元が何か言いたいみたいに・・・もごもご動いた
なあ・・・夢の中には俺が出てきているか?
もしいるなら、俺はを泣かせてないか?
そっと唇を重ねて・・・愛しいその身体を抱きしめた
温もりが肌を伝わって、俺の中にしみてくる
を抱きしめながら・・・もう一度夢の中へ旅立とう
そして夢の中でもキスをして「愛してる」って伝えよう
俺たちが、一緒にいられることに、心から感謝して・・・・・
END
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